今日は、こんな疑問を解決します。
ネットでは短期間でTOEIC100点以上UPしている人も多く「1ヶ月で600点を取れるかも」と思う人も多いかもしれません。
一方で、こんな風に思いませんか?
・1ヶ月でTOEIC600点は無理だろ
・証拠がないし絶対嘘だと思う
・そんな簡単に600点は取れないだろ
全員が1ヶ月で600点を取れるわけではありませんが、ある特徴や条件を満たす人は、1ヶ月でも600点は取れると思います。
それらの条件や勉強法、TOEIC600点を取る戦略などを解説していくので、参考にしてください。
結論
私は、TOEIC500点から1ヶ月で625点までスコアアップしました。そのため、1ヶ月でも600点を取ることは可能です。
この記事を読むメリット
1ヶ月でTOEIC600点を取るための勉強法や戦略だけでなく、1ヶ月で600点を取る人・取れない人の特徴や条件もわかります。
本記事の信憑性

Contents
【大前提】TOEIC600点は1ヶ月で取れるの?
はい。1ヶ月でもTOEIC600点を取ることは可能です。
「1ヶ月で600点は取れる」と思って勉強する人と「無理かも」と思いながら勉強する人では、面白いくらいの差が出ます。
そのため、まずは1ヶ月で600点を取れる!と思うことが大切です。
【根拠】私は1ヶ月で500→625点
私は大学生の頃に「Fランだし就活やばそう」という焦りからTOEICを始め、在学中に独学で250点から480点までスコアを上げました。

L | 270点 |
R | 210点 |
スコア | 480点 |
その後、就活終了と同時にTOEICもやめ、社会人3年目に4年ぶりの模試を解きました。

大学卒業 | 学習再開 | |
L | 270 | 325 |
R | 210 | 177.5 |
スコア | 480 | 502.5 |
4年間ブランクがあったわりには、若干スコアが上がって驚きました。
模試の1週間後に本格的にTOEIC学習を再開し、1ヶ月後の公式テストで625点を取ることができました。

開始前 | 1ヶ月後 | 伸びしろ | |
L | 325 | 350 | +25 |
R | 177.5 | 275 | +97.5 |
スコア | 502.5 | 625 | +122.5 |
1ヶ月で120点UPしました。
【結論】1ヶ月でも600点は取れる!
そのため、1ヶ月でもTOEIC600点を取ることは可能です。
私はFラン卒の非英語エリ―トですが、それでも学習を継続することで、今はTOEIC800点を超えることができています。
時期 | スコア | 伸びしろ |
大学入学 | 250 | ‐ |
大学卒業 | 480 | +230 |
学習再開 | 502.5 | +22.5 |
1ヶ月 | 625 | +123.5 |
2ヶ月 | 675 | +50 |
3ヶ月 | 705 | +30 |
6ヶ月 | 790 | +85 |
9ヶ月 | 745 | -45 |
12ヶ月 | 755 | +5 |
16ヶ月 | 850 | +95 |
私のTOEICスコアの推移を知りたい人は「【証拠有】わかのTOEICスコア推移/250点から850点」を参考にしてください。
1ヶ月でTOEIC600点取れる人・取れない人
1ヶ月でもTOEIC600点を取ることはできますが、全員が可能だとは思いません。
1ヶ月で600点を取れる人
1ヶ月で600点を取れる人は、こんな特徴があります。
・TOEIC400点以上
・月100時間以上の学習
・TOEIC対策をしていない
・英語ブランクが長い人
・数ヶ月間スコアが伸び悩んでいる人
・TOEIC受験回数が少ない人
TOEIC400点以上
現在のスコアがTOEIC400点以上なら、1ヶ月で600点を取れる可能性があります。あと200点なら、ギリギリ行けるかもしれません。
月100時間以上の学習
最低月100時間くらい勉強できるなら、1ヶ月でも600点を取れる可能性があります。私は1日3時間でしたが、できるならもっと勉強すべきです。短期勝負なら、量が重要になります。
TOEIC対策をしていない
TOEIC対策をしていない人の方が、短期間でも大幅に点数が上がり易いです。コツやテクニック・解き方を学ぶことで、1ヶ月でも600点が可能です。
英語ブランクが長い人
大学受験などで1度は英語を学んだけど、ブランクが長くスコアが下がってしまった人は、短期間で伸びます。もともと実力がある分、思い出せばスコアアップできます。
数ヶ月スコアが伸び悩んでいる人
数ヶ月伸び悩んでいる人も、この1ヶ月で大幅にスコアアップすることはよくあります。今まで積み上げた勉強時間が、今月にやっと結果に結び付くイメージです。
TOEIC受験回数が少ない人
TOEIC受験回数が少ない人も、問題形式や解き方に慣れることで1ヶ月で600点は可能です。特に初回の受験は実力が出にくく、2回目以降で上がる人が多いです。
1ヶ月で600点は難しい人
下記の特徴に当てはまる人は、1ヶ月だと600点は難しいかもしれません。
・TOEIC400点未満
・勉強時間を確保できない
・TOEIC対策をしてきた人
・毎月スコアが伸びてる人
TOEIC400点未満
TOEIC400点未満の人は、1ヶ月で600点まで200点以上UPする必要があるので、正直難しいと思います。1ヶ月で100点上がれば、上出来だと思ってください。
勉強時間を確保できない
短期間でスコアアップするには、勉強量が重要です。勉強時間を確保できない人は、1ヶ月で600点は厳しいと思います。現在のスコアが550点とかなら別です。
TOEIC対策をしてきた人
TOEIC対策してきて600点を超えられないのは、基礎力不足です。基礎力がある人は、TOEIC対策で急激に伸びることはありますが、基礎力は徐々にしか上がりません。
毎月スコアが伸びてる人
毎月実力チェックをしていて、プラス25点ずつ位UPしている人は、1ヶ月で急激に上がることは無いです。大幅にスコアがを上げるなら、勉強時間を増やすしかありません。
TOEIC600点のレベル・難易度
次に、TOEIC600点のレベルや難易度について書いていきます。
・平均点との差は?
・600点を取るための正答率は?
・英検に換算すると何級?
・コミュニケーションレベルは?
・TOEIC600点の評価/就活は?
それぞれ解説していきます。
TOEIC平均点との差
TOEICの平均点は606.9点(第273回)なので、600点はほぼ平均点です。
平均点 | 目標スコア | 差 |
606.9点 | 600点 | 6.9点 |
TOEIC600点を取ると、全体の上位47.3%以上に入るので「脱初級者」「中級者」というレベルになります。
またTOEICは、英語に関心がある人が受けるテストなので、600点はほぼ平均点ですが、世間一般的には「英語ができる」部類です。
TOEIC600点用の正答率
TOEIC600点を取るための正答率は、大体このくらいです。
リスニング | リーディング | スコア | |
平均点 | 332.7 | 274.2 | 606.9 |
正解数 | 61~75 | 56~65 | 117~140 |
換算点 | 265~390 | 220~335 | 485~725 |
正答率 | 61~75% | 56~65% | 58.5~70% |
ちなみに、私の600点台の模試結果を参考にすると、下記のような正解数になります。
630点 | 615点 | 625点 | |
パート1 | 6/6 | 6/6 | 4/6 |
パート2 | 21/25 | 14/25 | 20/25 |
パート3 | 23/39 | 28/39 | 22/39 |
パート4 | 15/30 | 21/30 | 19/30 |
パート5 | 25/30 | 17/30 | 19/30 |
パート6 | 9/16 | 7/16 | 8/16 |
パート7 | 33/54 | 24/54 | 28/54 |
参考にしてください。
TOEIC600点は英検2級レベル
TOEIC600点は、英検に換算すると2級レベルです。
英検 | TOEIC |
英検1級 | 平均816点 |
英検準1級 | 平均732点 |
英検2級 | 平均517点 |
英検準2級 | 平均392点 |
英検3級 | 平均365点 |
英検とTOEICでは、テスト内容も目的も違うため、あくまで目安と考えておくと良いでしょう。
TOEIC600点のコミュニケーションレベル
TOEIC600点のコミュニケーションレベルは、テストを開発・制作したETSによれば、下記のように定められています。
日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意志疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法、構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意志を伝える語彙を備えている。
TOEIC600点のレベルについては「TOEIC600点のレベルと勉強法!評価や大学別の難易度などを徹底解説!」で解説しています。
TOEIC600点の評価
大学生
採用時にTOEICを利用する企業では、新入社員に求めるスコアは平均545点を要件・参考としています。
そのため、大学生が就活でTOEICをアピールするなら最低600点は必要です。
公式団体が行った「採用時にTOEICのスコアを利用していますか?」という質問に回答した49.1%の企業が要件・参考としているとなっています。
要件としている | 4.2% |
参考にしている | 44.9% |
新たに要件・参考にする可能性がある | 6.3% |
利用していない | 44.5% |
無回答 | 0.1% |
また英語力は、社会人になってからもメリットが大きいので、大学生のうちにできるだけ勉強しておきましょう。
大学生のTOEICについては「大学生のためのTOEIC勉強法と平均点を解説!就活に有利なの?」で解説しています。
社会人
TOEICのスコアは、社会人の採用や昇進・昇格の要件や参考にされることも多いです。
役職 | 平均スコア |
係長・主任 | 515点 |
課長 | 530点 |
部長 | 565点 |
役員 | 600点 |
また転職などでキャリアアップを狙う際にも、英語力は必要とされることも多く、社会人であればTOEIC700点・800点まで狙うのがオススメです。
社会人のTOEICについては「社会人のTOEIC平均点と勉強法!新入社員や昇進に必要なスコアは?」で解説しています。
1ヶ月でTOEIC600点を取るために意識すること
次に、1ヶ月でTOEIC600点を取るために意識することを書いていきます。
・TOEICを知る
・勉強時間を確保する
・学習の習慣化
それぞれ解説していきます。
TOEICを知る
TOEICについて最低限の知識を知っておくことは、600点を取る上で重要です。
・どんなテストなの?
・どんな問題が出るの?
・各パートの特徴や対策は?
時間をかけすぎる必要はありませんが、最低限の知識を知らないと、かえってゴールまで時間がかかってしまうこともあります。
例えばパート3の解き方として、先読みを知ってる人と知らない人では、問題の解き易さが違います。
このように知識に差があることで、スコアアップに不利になることもあるので、TOEICについて最低限の知識は身についておきましょう。
TOEICについては「TOEICに必要な持ち物や開始時間、試験内容、テスト構成について」で解説しています。
勉強時間
1ヶ月という短期間でTOEIC600点を取るためには、できるだけ多くの勉強時間が必要です。
少なくても100時間、できれば300時間くらいして欲しいくらいです。

これはリクルート(スタディサプリ)の調査ですが、全体の約81%以上の人が1日1時間未満の学習ということがわかっています。
これでは当然、1ヶ月で600点は厳しいです。
日 | 1時間 | 3時間 | 10時間 |
月 | 30時間 | 90時間 | 300時間 |
短期間で成果を出したいなら、当然1ヶ月の間は勉強時間を増やす必要があります。
ただ、忙しくて勉強する時間がないという人は、スキマ時間を活用することをオススメします。
スキマ時間の活用
忙しくて勉強時間を確保できない人は、スキマ時間を活用しましょう。
例えば、電車内で次の駅まで5分だとしても、単語やリスニング対策はできます。このように隙間時間を活用することで、より多く勉強できます。
スキマ時間なら忙しい人でも活用できますし、きちんと勉強時間が確保できている人には、プラスして勉強することができます。
・電車の中
・外出先の待ち時間
・CMの間
特に1ヵ月という限られた期間だからこそ、このようなスキマ時間を活用し、勉強時間を増やすことがポイントになります。
スキマ時間の活用できる教材を「TOEIC対策は隙間時間を活用せよ!おすすめ最強アプリ3選!」で紹介しています。
TOEIC600点は何時間の勉強が必要?
私の場合は、500点から600点までは約125時間でしたが、平均すると100点UPするのに、384時間ほどかかっています。
625 | 745 | 755 | 785 | 850 | |
500 | 125時間 | 763時間 | 900時間 | 1159時間 | 1235時間 |
625 | ‐ | 638時間 | 775時間 | 1034時間 | 1110時間 |
745 | ‐ | ‐ | 137時間 | 396時間 | 472時間 |
755 | ‐ | ‐ | ‐ | 259時間 | 335時間 |
785 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 76時間 |
ただ勉強時間は、あくまでも目安として考えておきましょう。
学習の習慣化
600点を取るためには、単発的に勉強するのではなく、学習を習慣化し継続することが大切です。
・1週間単位で学習内容を決める
・いつ勉強するかを決めておく
・毎日の学習記録をつける
1週間単位で学習内容を決める
「今日は何を勉強しよう」という迷いや選択を学習前に排除しておくことで、学習に集中することができます。そのため、1週間単位で学習内容を決めるのがオススメです。
いつ勉強するかを決めておく
突発的に勉強するのではなく、1日のどこで勉強するかを決めておきましょう。例えば、私の場合、お風呂上りの1時間はシャドーイングをしていました。
・朝6時~7時30:単語&音読
・お風呂上り:1時間シャドーイング
・寝る前:単語&音読
毎日の学習記録をつける
毎日学習記録をつけていると、学習が習慣化されます。勉強時間を客観的に監視することで「勉強しなければ」という気になります。
TOEIC600点を取るための勉強法・対策法
では次に、1ヶ月で600点を取るための勉強法を書いていきます。
・対策する順番
・単語
・英文法
・パート1
・パート2
・パート5
・各パートの基礎
・模試で仕上げ
それぞれ説明していきます。
対策する順番
対策する順番は、下記の通りです。
- 英単語
- 英文法
- パート1
- パート2
- パート5
- パート6
- パート3・4
- パート7
1ヶ月では、全てのパートを満遍なく勉強するのは不可能なので、優先して対策するパートを決めておきましょう。
英単語の覚え方
TOEIC600点を取るためには、単語力が何より重要です。
知らない単語が多ければ英文を読むことはできませんし、リスニングを聞き取ることもできせん。
こんな悩みはありませんか?
・パート1で全問正解できない
・パート5を10分以内に解けない
・パート7を最後まで解ききれない
実はパート5を10分以内に解けないのも、パート7を解ききれないのも、単語力が原因の可能性が高いです。
そのため単語を覚えずに、各パート対策をしたところで一向にスコアは上がりません。

ちなみに、1ヶ月目で単語学習に使った時間は25時間16分で、850点を取った16ヶ月目までには301時間40分使っています。
1ヶ月目 | 25時間16分 |
16ヶ月目 | 301時間40分 |
この勉強時間を見れば、単語学習がTOEIC600点を取るのに重要なことはわかると思います。