今日は「勉強しているのに、TOEIC600点を取れない」人に向けに、取れない理由とその対策法を解説します。
本記事の信憑性
- Fラン卒/非英語エリート
- TOEIC受験回数20回以上
- TOEIC250点から850点
TOEIC600点のレベル
TOEIC600点を取れない人は、まず現在の英語レベルの確認から始めるのがおすすめです。
例えば、英単語を一生懸命覚えてるのに「800点用の教材」。これでは、せっかく勉強しても600点は取れません。なぜなら、あなたに必要な教材は600点用だからです。
そして、TOEIC600点は、初級者よりの中級者です。
受験者の上位何%? | 50.6% |
正答率は? | 66% |
正答数は? | 133問 |
偏差値は? | 50.2 |
大学受験だと? | 大東亜帝国 |
英検何級? | 英検準2級〜2級 |
必要な単語数は? | 5,000語 |
詳しい実力やレベルは、TOEIC600点はやばい?大学レベルやできることで解説しています。
あなたがTOEIC600点を取れない6つの原因
次に、あなたがTOEIC600点を取れない6つの理由を解説します。
・TOEICに慣れていない
・自分のスコアを知らない
・基礎英語ができていない
・勉強時間が少ない
・選んでいる教材が微妙
・勉強法が間違っている
結構当たり前のことだったりするのですが、実際できていない人多いです。
1つでも当てはまったら流し読みで、2つ以上なら擦り切れるくらい読み込んでください。
TOEICに慣れていない
TOEICに慣れていないと、600点を取ることができません。なぜなら、TOEICは試験なので、ルールや形が決まっているためです。
TOEIC対策ができていない
1つ目が、TOEIC対策できていない人です。
・TOEIC用の教材を使っていない
・TOEICの問題形式を理解していない
・大学受験の英語力で受験しようとする
TOEICでは、よく出題される単語や文法、問題形式が存在するので、これらのルールを知らないと、600点を取ることができません。
例えば、大学受験を想像してください。志望校の赤本を購入して、過去の問題傾向から「どんな問題が出題されるか」「どんな問題形式なのか」を確認しますよね。
そのため「まだTOEICがよくわからない」人は、TOEIC初心者がまずやることは?を参考にしてみてください。
TOEICの受験回数が少ない
2つ目は、TOEICの受験回数が少ない人です。
TOEICを受験しても全ての英語力を出せるわけではなく、その時の環境によってスコアが大きく違います。
・机の高さが合わない
・スピーカーが古い
・寝不足で集中できない
・隣の人がうるさい
・難しい回を受験してしまう
・緊張している
などなど、状況一つでTOEICスコアは変わります。
おそらく1回受験して目標スコアを達成する方が難しいので、何回か受験し、TOEICに慣れることが大事です。
受験の雰囲気までは掴めませんが、どんな風に試験が進んでいくか、模試を解くことでより明確になると思います。
自分のスコアを知らない
自分のスコアを把握していない人も、TOEIC600点を取ることができません。
あなたは、大阪に行くとしたら、どの乗り物を利用しますか?
新幹線や飛行機、車や電車などさまざまな方法がありますが、大事なのはスタート地点ですよね。京都からなら電車でいいですし、東京からなら新幹線が楽でしょう。海外からなら、飛行機が必要ですよね。
このように、どの位置からゴールを目指すかによって、手段が変わります。
TOEIC600点を目指す場合も一緒です。
同じTOEIC600点を目指す場合でも、550点から600点を目指す人と200点から600点を目指す人では、勉強方法や対策も違って当然ですよね。
模試を解いて私の結果と比べてみよう
まず、現在のスコアを知るために1番良いのは、実際にTOEICを受験してみることです。
公式問題集とは、実際のテスト制作している団体が同じ工程で作成した模試(2回分)のことです。
公式問題集を本番と同じように2時間で解くことで、現在のスコアがわかります。
TOEIC600点に必要な正答率
TOEIC600点に必要な正答率は、約66%なので、200問中133問解ければ取ることができます。
スコア | 素点/200問 | 正答率 |
600点 | 128問 | 64% |
630点 | 132問 | 66% |
615点 | 117問 | 58.5% |
625点 | 120問 | 60% |
675点 | 140問 | 70% |
617.5点 | 134問 | 67% |
645点 | 140問 | 70% |
647.5点 | 135問 | 67.5% |
697.5点 | 145問 | 72.5% |
参考:【証拠有】わかのTOEICスコア推移/250点から850点
そのため、まずは公式問題集を解き、私のスコアを比べてみてください。
模試の結果から見えるもの
模試を解いて終わりではなく、大事なのはその結果から次の対策を考えることです。
今回の模試結果で見るべき点は、パート1・2・5・6です。なぜなら、これらのパートは、TOEICの中で比較的点が取りやすいく、600点を取るために対策することは必須です、
そして、あなたの模試を確認すると「パート5が低い」などの発見があると思うので、600点の平均値を超えていないパートを対策していきましょう。
基礎英語ができていない
今まで散々「TOEIC対策」と言ってきましたが、TOEIC力の前に英語の基礎ができていないと600点は取れません。
そもそも英語の基礎とは
英語の基礎とは、中・高校で習う単語と文法です。
中高で習う単語と文法が抜け落ちていると、TOEIC対策を頑張っても、教材の解説を理解できずに、挫折します。
逆に中高の単語と文法ができていると大学受験レベルで、TOEIC400点〜500点を取ることができます。
なぜ基礎が重要なのか
基礎ができないと、英文を読むことも、英文を聞くこともできず、TOEIC600点を取ることができないからです。
英文を読む | リーディング |
英文を聞く | リスニング |
例えば、パート7の長文を読もうとしても、英文を構成する単語を知らなければ、内容を理解することができず、正解の選択肢を選べません。
つまり、英語の基礎ができないと、何もできないのです。
勉強時間が少ない
そもそも勉強時間が足りていない人は、TOEIC600点取れません。
そのため、あれこれ悩むよりも「まずは勉強時間を増やす」ことも大事です。
TOEIC600点に必要な勉強時間は?
Oxfordのデータでは、TOEIC450点から650点までに「約450時間」必要だと言われています。
画像出典元:OXFORD UNIVERSITY PRESS
私もTOEIC250点から850点までの勉強時間を記録していましたが、平均すると100点UPするのに、約365時間かかりました。
スコア | 480 | 625 | 745 | 755 | 785 | 850 |
250 | 955時間 | 1080時間 | 1718時間 | 1855時間 | 2114時間 | 2190時間 |
480 | ‐ | 125時間 | 763時間 | 900時間 | 1159時間 | 1235時間 |
625 | ‐ | ‐ | 638時間 | 775時間 | 1034時間 | 1110時間 |
745 | ‐ | ‐ | ‐ | 137時間 | 396時間 | 472時間 |
755 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 259時間 | 335時間 |
785 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 76時間 |
データ出典元:【記録中】TOEIC250点から850点までの勉強時間
TOEICの勉強時間については、【記録中】TOEIC250点から850点までの勉強時間で解説しています。
学習を習慣化させるためのヒント
いきなり「毎日2時間勉強」だと挫折すると思うので、毎日5分だけ勉強してみてください。
勉強が習慣化していないと「今日は勉強するorしない」の選択をする必要があり、疲れている時にする選択肢を選ぶのはストレスです。
なので、あえて5分にしてハードルを下げます。
そうすることで「5分なら頑張ってみるか」という気持ちになり、それが毎日続くことで勉強が習慣化していきます。
勉強が習慣化すると、毎日歯を磨くくらいに勉強するようになるため、勉強していない日があると「むしろ、気持ち悪い」感覚になります。
この感覚が身につく頃には、毎日5分ではなく、自然と1時間くらい勉強する体力がついているので、そこから2時間を習慣化させるのがおすすめです。
使っている教材が微妙
せっかく勉強しているのに「使っている教材が微妙」だと、TOEIC600点を取れない原因になってしまします。
例えば、東京から大阪に行く場合、新幹線を使うのと自転車で行くのでは、どちらが早く到着すると思いますか?当然、新幹線ですよね。
TOEICの教材も一緒です。
どの教材を使うかで、TOEIC600点を取るまでの期間を短く、効率的に勉強することができます。
600点ならどの教材を使ってもOK
TOEIC600点ならどの教材を使ってもOKですが、絶対に守って欲しいのが「TOEIC専用の教材」であることです。
TOEIC800点以上用の教材は微妙ですが、TOEIC600点用の教材なら継続できればどれでも効果あります。
英文法が苦手ならスタディサプリ一択
ただ、もし英文法が苦手ならスタディサプリがおすすめです。
スタディサプリは、TOEIC600点に必要なことはアプリ1つで全て学ぶことができます。
・最頻出1410単語が学べる
・英文法を動画で学べる
・全パート対策を網羅
・公式問題集10冊分の問題
・初心者用コンテンツ豊富
・カリスマ講師の神授業
・300本以上の動画見放題
しかも、神授業で有名な関先生が動画で解説してくれるので、超わかりやすく「今まであんなに苦労した英文法」を簡単に学ぶことができます。
英文法が苦手な人は、分厚い参考書で勉強するのではなく、動画授業がおすすめです。
勉強法が間違っている
勉強法が間違っている人も、TOEIC600点を取ることができません。
なぜなら、勉強法を知らないということは「ホームランを打ちたいのに、サッカーの練習をしているようなもの」だからです。いくら練習をしても、サッカーが上手くなるばかりで、目標となるホームランを打つことができませんよね。
だからこそ、勉強した分だけスコアが上がるように、勉強方法を学ぶ必要があります。
TOEIC600点に壁はあるって本当?
なかなかスコアが上がらないと「TOEIC600点の壁」を感じてしまう人も多いと思いますが、本当に壁はあるのでしょうか?
壁はある人の主張
600の壁は分厚い#Toeic #英会話 #英語垢 pic.twitter.com/bYItnqAGpn
— toeic290→900への物語 (偏差値50の逆襲)25卒 就活 (@50Toeic290) October 29, 2022
TOEIC600点に壁はある派の意見は「実際、こんなに受験しているのに600点を取れない」という感じです。
ですが、個人的には「単に600点を取るだけの自力がついていないだけ」と考えています。
例えば50メートル走は「何回測ってもタイムはほぼ変わらない」ですよね。タイムを上げるためには、測定時以外でフォームの練習をしたり、筋トレしたりする必要があるからです。
TOEICも同じです。
実力が上がっていないのに、何回も受験したところで600点を取れないのはごく自然なことですよね。
壁はない人の主張
久しぶりに更新できてよかったー
やっと800点の壁を越えられました#TOEIC pic.twitter.com/0S1xASGw2w— 夜型の民 (@ym_iiz) February 14, 2023
TOEIC600点に壁はない派の意見は「壁を感じるのは600点だけでなく、700点でも、800点でも感じる」ためです。
つまり、壁は自分で作っているのです。
結局「壁=目標スコアを取れていない現状」を表しているということで、600点を取れない原因を自分の外側に考えているのです。
なかなか600点を超えられないと「壁がある」と悩んでしまいがちですが、単純に実力不足ですし、悩み過ぎても良い結果は出ません。
私がそうでした。
無理に背伸びせずに、今まで積み重ねてきたことを継続していると「550点から635点まで一気に伸びた」なんてこともよくあります。
TOEIC600点を超えるための勉強法
TOEIC600点を取るために勉強すべきことは、この3つです。
・単語
・文法
・各パート対策
TOEIC600点を取るためには「あれこれ手を出さずに」この3つだけ勉強してみてください。
単語
TOEIC600点を取るために1番重要なのは、単語です。
単語を覚えることで、読める英文も増え、リスニングで聞き取れる音も増えるため、スコアが上がります。だから、単語を勉強する必要があります。
TOEIC600点を取るためには、パート5で○点くらい正解する必要があります。
そして、パート5の30問中が語彙問題(単語を知らなければ解けない)のため、必然的に単語を知らなければ、600点を取ることができません。
TOEIC600点を目指す人が単語を覚えるときに大事にして欲しいことは、多くの単語を覚えようとしないことです。
交友関係と一緒で、広く浅くよりも、狭くみたいないイメージです。その時は仲良くしてても、いざって時に浅い関係は裏切られて、やっぱり信じられるのは深く付き合ってきた友達だってことに気づくはずです。
単語も一緒です。
単語帳では覚えた気になっていても、いざ試験に出題される高難易度の単語は「え、こんなのみたことない’状態になってしまいます。
それよりも、600点レベルの単語だけでいいので「英単語を見たときに、英語のまま理解できるレベル」まで深い関係になってください。
dogやappleなど英語のまま理解できる単語は、小学校や中学校から何度も出会って、いつの間にか英語のまま理解できるようになっています。
つまり、出会う数が重要になります。
何年もかけて自然に出会うことできますが、TOEIC600点を取得するのに時間がかかるため、短期間で何度も同じ単語を覚えてください。
これを繰り返すことが、単語を英語のまま理解するコツです。
文法
文法が苦手な人も、TOEIC600点を取れません。
例えば「私 友達 ボブ」という3つの単語を読めたとします。ですが、この3つの単語からは「私の友達のボブです」「私はボブの友達です」という意味の違う2文を作ることができてしまいます。
そして、英文法を上達させるためには、学んだ英文法を「自分に説明してみる」のが1番です。
例えば、自分に英文法を説明してみることで、色々なことが発見できます。
①うまく説明できた部分
②うまく説明できなかった部分
③新たに生まれた疑問
そして②と③を「うまく説明できる」ように学び直すことで、英文法は上達していきます。
そのため、英文法が苦手なのであれば、学んだ英文法を自分に「なぜそうなるのか」を説明することを徹底してみてください。
こんな分厚い文法書で勉強していたら、やる気も起きませんし、理解もできず挫折します。
だったら、スタディサプリの動画講義を使って、超わかりやすく学ぶのがオススメです。
各パート対策
TOEIC600点が取るなら、特にパート2と5を集中的に対策するのがオススメです。
・パート2を4割
・パート5で4割
・残りのパートで2割
どのパートも満遍なく対策するよりも、600点を取るのに特に重要なこの2つパートを対策してください。
パート2
TOEIC600点を取れない人は、パート2の質問文だけオーバラッピングしてみてください。
音声とほぼ同時に発音すること。
例えば「明日は学校へ行きますか」という質問文があったら、この明日は学校へ行きますか?という一文だけ、何度も音声を聞いたり、声に出したりして、音声を同じように発音できるまで繰り返してください。
これをテスト3回分くらいできるようになると、パート2の正答率がワンランクアップします。
詳しくは、【130点UP】TOEICパート2は難しい?聞き取れない時の対策法で解説しています。
パート5
パート5が苦手な人は、とにかく多くの問題を解きましょう。
・10分以内で解けるようになる
・知らない単語があっても解ける
・文法問題を10秒で解ける
パート5の問題を多く解くことで、よく使われる表現や頻出の文法問題がわかるようになり、結果パートを早く解けるようになります。
詳しくは、【200点UP】TOEICパート5が伸びない人用の勉強法で解説しています。
まとめ
TOEIC600点を取れない人には、取れない理由があります。勉強法や教材を変えるのも大事ですが、それ以前の部分を見つめ直すことも大事です。