スタディサプリTOEICコースを使っている人は、日常英会話コースも無料で使えるのですが、実際に活用している人は少ないです。
実は、かなり勿体ないことをしています。
日常英会話という名前からTOEIC対策をしたい人には敬遠されがちですが、リスニングが苦手な人は、絶対1回は使ってみてください。
なので、今日は「日常英会話はTOEIC対策にどんな風に役に立つの?」ということを力説していきます。
・日常英会話って何?
・何が学べるの?
・日常英会話でTOEIC対策できるの?
・どんな人にオススメ?
こんな感じで、日常英会話について一通り説明していきます。
どんどんスコアを上げたいと思う気持ちはわかりますが、始める前の準備がとても大事です。
例えば野球でも、力任せにバットを振るよりも、正しいフォームを身に着け、腰の回転を使ったスイングの方がボールはよく飛びます。
それと同じで、今後何時間も勉強していくのですから、正しい勉強法で効率よくスコアアップした方が得だと思いませんか?
特に、リスニングを勉強する上で役に立つ内容が詰まっているので、参考にしてください。
スタディサプリの日常英会話コースとは?
概要
スタディサプリの日常英会話コースでは、英会話に必要なリスニングやスピーキングの学習を学ぶことができます。
以前までは有料で提供されていましたが、新日常英会話コースが新設されたので、現在会員以外は使えなくなっています。
TOEIC対策コースを受講中の人は「英会話よりTOEIC対策」だと思うので、あんまり日常英会話コースを使う人は少ないです。
でも、実は超勿体ないんです。
日常英会話では、TOEIC対策コースでは学べない内容もあり、それを最初に学ぶことで、今後の学習の効率を上げてくれます。
日常英会話で学べる内容
日常英会話で学べる内容は、ざっくりとこんな感じです。
・内容理解クイズ
・ディクテーション
・会話文チェック
・なりきりスピーキング
・クイックレスポンス
・リスニングPLUS
・オートリスニング
TOEICのスコアを優先して上げたい人には、リスニングPLUSがオススメです。
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リスニングPLUSとは?
リスニングPLUSでは、日常英会話コースのコンテンツの1つで「音の変化」を学ぶことができます。
TOEICの対策だけでは、音の変化について触れられることは、ほとんどありません。
例えば”let it go”は日本人なら「レット・イット・ゴー」と発音しそうですが、今や子どもでも「レリゴー」と発音します。
実はこれも音の変化で”let it go”がまるで1つの音のように発音される音の変化です(連結)。
この音の変化を知らないと、リスニングを勉強していても「なぜ聞こえないのか」その理由や原因を突き止めることができません。
・英語が聞き取れない
・何言ってるかわからない
・スクリプトと全然違うように聞こえる
・英語が速すぎる
TOEICの参考書では聞きなれない、この音の変化を学ぶことで、ディクテーションやシャドーイングが何倍もやり易くなります。
そのくらい重要な「音の変化」をこのリスニングPLUSで学ぶことができるのです。
日常英会話で学べる音の変化の種類
リスニングPLUSで学べる音の変化は、全部で6種類あります。
・連結
・脱落
・同化
・短縮
・弱形
・変形
それぞれ簡単に解説していきます。
連結
連結とは、単語同士が連結して「まるで1つの単語」のように発音される音の変化です。
I can pick it up after eight.
単語同士が連結することを知らなければ「ピック・イット・アップ」と発音しがちです。
ですが、「子音で終わる単語+母音で始まる単語が連続してる」の場合、前後の単語が連結して「ピッキラップ」のように発音されます。
脱落
脱落とは、単語の最後の「T・D・G」が発音されない音の変化です。
You can sit right there on the bed.
日本人がこの英文を発音すると「シット」「ライト」「ベッド」と発音します。
ですがネイティブの音声を聞くと、最後の「T・D・G」の音が消えて「シッ」「ライ」「ベッ」のように聞こえるはずです。
同化
同化とは、2つの単語くっついて「音が変わる」現象です。
I want to study English everyday.
TOEICではあまり聞きませんが、ネイティブは”want to”と書かれていても「ワナ」と発音します。
ただ同化に関しては数が多いので、単語同士がくっついて「音が変化することがある」ということを知っておけば十分です。
短縮
短縮とは、単語同士をくっつけて短縮することを表します。
I am →I’m
弱形
弱形とは、冠詞・前置詞・接続詞などが聞こえない(聞こえにくい)現象です。
Can you pass me the salt?
ネイティブが発音すると、この”the”はほとんど発音されないので、聞こえずらく「聞こえない」と悩む人も多いと思います。
でも実は、ほぼ発音していないので「聞こえない」のは普通です。
こんな時に音の変化さえ知っておけば、無駄に悩むことも少なくなります。
変形
変形とは、いくつか種類がありますが、よく悩むのは”tt”が並んでいる音の変化です。
Can you give me the bottle?
この英文を聞いた時に、多くの人が”bottle”の”tt”の発音が聞こえないと思いますが、実はそもそも発音されていません。
これも音の変化を知らなければ、聞こえないと悩むことになります。
音の変化を学ぶ重要性
ここからは、なぜ音の変化を学ぶことでリスニングの上達に繋がるのか?ということを考えていきます。
なぜ音の変化を学ぶのか?
音の変化を知っているだけで、今まで聞こえなかった音がイメージできるようになり、リスニングがぐっとし易くなります。
私自身、何度音源を聞いても聞き取れないので「自分の耳がおかしいのでは?」と本気で悩んだこともあります。
でも、実はその音は連結して「発音されてなかった」だけでした。
こうした悩みも、音の変化を知らなかったからこそ起きる悩みです。
例えば「おはようございます」を「おざいまーす!」みたいに使っている人もいます。
取引先の企業や公式の場では使いませんが、砕けた場面では「おはようございます」とは言ってないけど「そう聞こえる」ことはありますよね。
おそらく、英語もそんな感覚なのでしょう。
連結した方が話しやすかったり、脱落した方が言い易かったりするのだと思います。
逆に「おざいます(おはようございます)」を知らない日本語学習者が、必死にリスニングしても「おはようございます」には聞こえないのです。
音の変化を知らないばかりに「自分の耳が変」とか「勉強が足りない」とネガティブな方向に考えることになるかもしれないので、勉強しておきましょう。
本格的なリスニング対策を始める前に
この音の変化を学ぶのは、本格的なリスニング対策を始める前が良いです。
なぜなら音の変化を知らなければ、どんなに時間を費やしても、聞こえない音は聞こえないままで、無駄に悩んでしまうことになります。
私も大学生の頃は「音が変化する」ことさえ知らずに、ディクテーションやシャドーイングを行い苦戦していました。
でも、スタディサプリで音の変化を学び、聞こえない音があっても「連結してるのかな?」と考えられるようになり、納得感をもって勉強することができています。
リスニングPLUSの使い方
スタディサプリを開く
スタディサプリTOEIC対策コースのホーム画面を開き、下にスクロールをしてください。
スクロールすると、コンテンツの下に「日常英会話コース」があるので、選択するをクリックしてください。
上記のような「日常英会話コース」専用のホーム画面に移動するので、下の方にあるリスニングPLUSをクリックしましょう。
リスニングPLUSに移動すると、トレーニングとリスニング力と選択することができますが、トレーニングを選択してください。
トレーニングでは、6種類の音の変化を動画で学ぶことができます。
・連結
・脱落
・同化
・短縮
・弱形
・変形
音の変化は、動画で解説でとてもわかり易いので、一通り見てみることをオススメします。
動画の後は、学んだ音の変化を練習するためのコンテンツがありますが、私は少しだけやってやめたので、やっても・やらなくてもどっちでも構いません。
なので一通り動画で学んだら、音の変化を意識しながら、どんどんシャドーイングやディクテーションを進めた方が良いです。
そして、聞こえなかった音や文字どおりに聞こえなかった音を「どういう音の変化が起こっているのか」を考えてください。
そうすることで、わざわざ音の変化を練習しなくても、少しずつわかるようになります。
まとめ
今日は音の変化について書きましたが、このルールを知っているか・知らないかだけでリスニング対策に差がつきます。
スタディサプリであれば「たった数時間」で、その後の「何十時間」ものリスニング対策の効率を変えます。
リスニングに苦手意識があるなら、音の変化を勉強してみてください。